副業で店を経営する有名人は少なくない。有名人の店は一体どんなところなのか? 覆面調査をしてきた。

20150224 restaurant (9)
猿之助の”伝説めし”小盛りのそばは締めに

 三代目市川猿之助(現・二代目猿翁)のプロデュースで誕生した赤坂の『うまや』。のれんをくぐると、四代目のポスターも飾られているが、

「三代目は倒れる前、頻繁に来ていましたけど、四代目の猿之助さんは襲名後、1度しかお見かけしていません」(店員)

 実は、四代目にはもうひとつ、亀治郎時代からひいきにしてきた『素処』という店が。歌舞伎座からほど近い銀座の高級エリアにひっそりとたたずむ、敷居の高そうな料理店だ。

 それでも、黒いパンツスーツでキメた女将さんに温かく出迎えられ、入店するとカウンター、4人掛けのテーブルが数席。

 そして、壁の一角にはあちこちに落書きが。

「この壁は、猿之助さんに差し上げたんですよ。一緒に来た方もサインしてくださったりして。亀の絵は、亀治郎時代に書いてくださいました」

 そんな壁以上に気になったのは、メニューがないこと。これって、もしかして……。

「嫌いなものはありますか? メニューはオススメのものを出させていただいています」

 本誌記者の予想は当たり、料理も値段もおまかせのよう。2時間近くかけてゆっくりと出されたのは、さざえにふぐ、ふかひれの茶わん蒸しなど10品近くの料理。絶品ぞろいだが"いったいお会計はいくらになるの~?"と、不安は消えない。しかし、カウンターで隣になった歌舞伎ファンの女性はそんなことも気にせず、

「猿之助さんは歌舞伎座公演のときに頻繁に顔を出すそうで、先週もいらっしゃったみたいですよ。ファンクラブの会報で紹介していて、それから私も行きつけなんです。女将さんや常連さんとの歌舞伎のお話でお酒もすすみます」

 さらに、女将からはこんな"伝説"も。

「猿之助さんが"締めはそばがいいな~"とおっしゃったので、料理人がそばを習いに行ったんです。それから10年くらい、締めはそば。ファンの間では、そのそばを"伝説めし"って呼んでいるみたいです」(女将)

 気になるお会計は、ビール1杯も含めて8000円少々。歌舞伎を見た後に"伝説めし"で締めるのは"通"っぽいけど、初めて入るときはちょっぴり勇気がいるかも。

『素処』は