「試合でしっかり目立ってやろうって気持ちが強くなった。やってきたことを存分に発揮できるように。万全です」

 こう力強く語ったのは、女子フィギュアスケートで初の五輪に挑む坂本花織。

「シニアデビューしたてですが徐々に調子を上げ、昨年12月に行われた全日本選手権で2位につけました。この試合は五輪代表の選考会も兼ねており、昨年から第一線で活躍している樋口新葉選手や三原舞依選手、同期デビューの本田真凜選手といったライバルを抑えて、代表枠を勝ち取りました」(スポーツ紙記者)

 日本の女王・宮原知子とともに、2月9日から始まった団体戦、2月21日から始まる女子シングルに出場する。全日本選手権での弾けるような笑顔が記憶に残るが、

「演技直後のうれしそうなガッツポーズは、彼女の天真爛漫な性格そのもの。フリーでは思っていたより得点が伸びなかったようで、点数を聞くと“なんで~!?”と素直にボヤく姿がかわいかったです(笑)」(同・スポーツ紙記者)

 そんな“元気娘”の印象がある坂本。イメージどおりなエピソードがジュニア時代を知る人から届いた。

四大陸選手権で優勝した(左)坂本花織と(右)2位の三原舞依。仲よしの2人は同じクラブで切磋琢磨している

「ガッツがある子。'16年1月に岩手県で行われた国体に出た際、同学年の樋口選手は前年12月の全日本選手権で2位になり、自信を付けていた。そんなライバルにも臆さず“今季の目標は1回でも新葉に勝つこと!”と闘志を燃やし、フリーでは樋口選手のポイントを上回り、“やった、勝った!”と大喜びでした」(スケート連盟関係者)

 しかしその反面、ネガティブな部分もあると、別のスケート連盟関係者は語る。

「今季からシニアになったばかりなので、まだ少し感情のコントロールがうまくいかないこともあるんです。今年1月に行われた四大陸選手権で優勝しましたが、実は公式練習中にジャンプの失敗が相次ぎ、コーチにゲキを飛ばされると、“もうダメ”と、涙を流していましたね」

 ちょっとしたことで、ふさぎ込むこともあるようで、

「昨年、台湾で行われた世界ジュニア選手権で、好物の小籠包を食べて胃もたれ。そのせいもあり、公式練習でジャンプに失敗。コーチから怒られてヘコんでましたね(笑)」(前出・スケート連盟関係者)

 実は、シニアに上がるときも弱音を吐いていたという。

「1年先に同門の三原選手がシニアで大活躍。それを見ていた坂本選手は“私、シニアにいっても活躍できないかも”とふさぎ込んでいた時期があったそう。コーチは“ジュニアの成績は最高なんだから、自信を持って!”と励ましていました」(同・スケート連盟関係者)

 そんな喜怒哀楽も魅力の坂本。後ろは見ずに、前だけ向いて栄光をつかめ!