田中俊介(BOYSANDMEN) 撮影/佐藤靖彦

 田中俊介といえば、でもおなじみのボイメンことBOYSANDMENのメンバーで、俳優としても活動中。この春、公開された日韓合作映画『デッドエンドの思い出』では、韓国から名古屋へやってきた傷心の女性をもてなすゲストハウスの従業員を好演し、高評価を得た。

 釜山映画祭のレッドカーペットを歩き、作品はその後、シカゴ映画祭でも上映。このたび、彼の出演作を集中上映する『田中俊介映画祭』が開催されて注目を集めている。

スヨンのおかげで意見をぶつけ合えた

「『デッドエンド~』で演じたのは、みんなとおしゃべりして場を和ませる役柄。でも僕自身はきまじめすぎるところがあって、現場ではお芝居に没頭したいタイプ。キャストさんたちと仲よくすることが少なかったんです」

 今作の現場でコミュニケーションにひと役買ったのが、ヒロインを演じる『少女時代』のスヨンだったという。

「監督さんを筆頭に韓国のスタッフが多い中、いつも通訳を買って出てくださって。スヨンさんは少女時代の前から日本でも活躍していて、さすがに日本語はペラペラなんです!」

 韓国の撮影チームと妥協せず、遠慮せずに意見をぶつけ合うのが気持ちよかった、と満足そうに語る田中。

「僕は映画が大好きで、毎日必ず1本以上は見る。今も普段は映画三昧なんですけど、『デッドエンド~』は、僕が主演でなくともきっと見ていた作品。人生何が起こるかわからない、進みたくても前に進むことができない。今は目の前が真っ暗闇でも、突然、光がさすときが訪れるかもしれない。だからこそ、いろんな人と接することを恐れず、出会いの素敵な可能性をテーマとして感じてもらえたら本望ですね」

少女時代スヨンに話しかけてみたら……

「スヨンさんの来日はクランクイン3日前でしたが、役柄やストーリーをしっかり理解したかったので“人見知りの俺、頑張れ!”と、自分を鼓舞して彼女に“ディスカッションできませんか?”と話しかけたんです。彼女もそうしたかったようで、数時間にわたって監督さんを含めて話し合いました。そこからは春の雪解けのよう。クランクインまでの3日間、スタッフみんなにも声をかけ、“僕が美味しい名古屋めしに連れていきます!”と(笑)」

『田中俊介映画祭』が、「アップリンク吉祥寺」にて8月30日~9月5日に開催。『シェアハウス』『ダブルミンツ』『恋のクレイジーロード』『ゼニガタ』『デッドエンドの思い出』など短編から長編まで、田中が出演する作品が一挙に上映される。詳細は 

田中俊介が出演した『デッドエンドの思い出』より (c)2018「MemoriesofaDeadEnd」FILMPartners
たなか・しゅんすけ 1990年生まれ、愛知県出身。東海エリアを中心に活動する男性エンターテイメントグループ、BOYSANDMENのメンバー。『映画マニア』(東海テレビ)のほか数々の映画やドラマでも活躍し、舞台『転校生』(演出・本広克行、8月27日まで)に出演中。

取材・文/生嶋マキ